第9回 中国の「五香(ごこう)の儀式」
昔の中国では、生まれた赤ん坊に乳を与える前に、まず
・酢をなめさせる
・次に、塩をなめさせる
・その次に、苦い薬をなめさせる
・四番目は、刺のあるカギカズラをなめさせる
・そして最後に、砂糖をなめさせる
この「五香の儀式」を行なったといいます。
この世に生れ出た赤ん坊に、人生は「酸っぱく」「辛く」「苦く」「痛い目」にあわなければ、甘いものにはありつけないことを、身をもって体験させるのだそうです。
仕事においても、つらいこと、いやなことにぶつかります。そうした経験を積み、克服したことがなければ、困難な仕事をした時に挫折してしまいます。
若い時にこそ、いやなことやつらいことに対処することが大切なのですね。