第3回 「皆喜(かいき)禅師」と「泣き婆さん」
古代の中国に皆喜禅師という和尚さんがいました。
その和尚さんは、肌艶がいかにも健康的で、いつもニコニコ。愚痴は言わず、怒りもしません。幸福を絵に描いたような人でした。
天気がいいと、「今日は托鉢(たくはつ)ができてありがたい」
雨が降ると「落ち着いて座禅ができてありがたい」
と言っていつも喜んでいたといいます。
一方、京都の南禅寺の近くに「泣き婆さん」がいました。
このお婆さんには傘を商う長男と、履き物を商う次男がいるのですが、いつもめそめそ泣いてばかりいました。
天気がいいと、「ああ、長男の傘がこんな天気では売れない。悲しいことじゃ」と言い、雨が降ると、「ああ、次男の履き物が、こんな天気では売れない。悲しいことじゃ」と嘆き悲しんでいました。
幸せな人生とは何かを考えさせられますが、さて、あなたは、どちらのタイプになりますか?