鍋、してますか?
鍋、してますか?
鍋用の つゆ の種類も様々ですね。 トマトで洋風、韓国キムチと海外勢も人気だそうです。
日経産業新聞(2011年11月21日付)
朝日新聞(2011年12月3日付)
ひとつの鍋を家族みんなが囲んで食べるという、一家団欒の象徴的メニューの鍋料理。用意するのも簡単で安上がり、野菜もたくさん摂ることができてヘルシーと、内食化傾向が進むにつれて食卓に登場する頻度もますます高まります。加えて、大震災の影響で家族の絆の大切さを再認識するといった、メンタルな要因も鍋人気の背景にあるようです。
水炊き、ちゃんこ、もつ、キムチ、カレーといった“定番”の「鍋つゆ」の他に、様々な“変わり鍋”用のスープが登場しています。
カゴメは、「甘熟トマト鍋」と「イタリアントマト鍋」の2種を昨年発売。
エバラ食品工業から同時期に発売されたのは、「ラーメンスープ鍋の素」。とんこつしょうゆ味、みそバター味、ちゃんぽん味の3アイテムで、商品コンセプトは、“山盛り野菜をおいしく食べられる濃厚なスープ”。
女性ユーザーを意識した商品づくりでヘルシー訴求に磨きをかけるのは、キッコーマン。昨夏に発売された「チーズ豆乳鍋スープ」は、2種類のチーズを使ったクリーミーな味わいで、シメにはごはんを入れてチーズリゾットとしても楽しめます。
同様に、白菜、キャベツなど、特定の野菜に焦点を当ててヘルシーをアピールするのは、モランボンの「菜の匠」シリーズ。地鶏と鴨のダシの旨みが際立つ「ねぎ鍋用スープ」と野菜をしゃぶしゃぶしながら食べる新しい洋風鍋「サラダフォンデュ鍋スープ」の2品が加わりました。
韓流グルメの「鍋つゆ」もトレンドです。
最大手のダイショーは、韓国の鍋料理“スンドゥブ・チゲ”が家庭で簡単に作れる「鍋つゆ」を発売。赤唐辛子の入った「赤いスンドゥブ」と唐辛子抜きの鶏ガラスープ「白いスンドゥブ」で、豆腐と卵を加えるだけで韓国風豆腐鍋が味わえます。
2000年以降、右肩上がりの成長をみせ、ここ10年たらずで2倍強にまで拡大した「鍋つゆ市場」。近頃では、寒い季節ばかりか“夏の鍋”の需要も高まり、ますます絶好調。今後はどんな“変わり鍋”のつゆが出現して、私たちを美味しく盛り上げてくれることでしょう。