しょうが入り食品
しょうが入り食品の情報です。
朝日新聞(2011年11月8日付)
日経産業新聞(2011年11月15日付)
昔から、代謝を促し、カラダの内側から温めてくれる生薬の一つとして知られる「しょうが」。最近では、健康食材としての人気が上昇し、冷え症に悩む女性を中心に“しょうがブーム”と言えるほどの注目を集めています。節電による寒さ対策への関心の高まりも需要に拍車をかけ、食品メーカー各社はこぞって「しょうが」を使った商品の開発に積極的です。
「しょうが」ブームの火付け役となったのは、2007年、永谷園から発売された「『冷え知らず』さんの生姜シリーズ」でした。カップスープやホット飲料を中心に展開中ですが、このヒット商品とコラボして、昨年11月、3社から新商品が相次いで発売されるという珍しい現象が起きました。エースコックから「『冷え知らず』さんの生姜あんかけそば」、サントリーから「『冷え知らず』さんの生姜ゆず酒」、そしてしょうが漬け売上げトップの岩下食品からは「『冷え知らず』さんの生姜入りキムチ」といった具合いです。
「しょうが」入りのお酒としては、合同酒精から「ラ・ジンジャー」というリキュールが発売されています。
また、「しょうが」入り飲料では、キリンビバレッジが焙煎大麦とハト麦、とうもろこしなどにしょうがを加えたブレンド茶「ぽっぽ茶」を、健康茶の新ブランド「からだ想い茶」シリーズの第一弾として昨年11月に発売。
花王は、看板である機能性飲料「ヘルシアウォーター」シリーズに、「ゆず&ジンジャー」が加わりました。
アサヒ飲料からは、シャンソン化粧品と共同で開発した「ダイエットブレンド十六茶」を発売。しょうがなど、和漢16素材を配合した女性のカラダにうれしい茶飲料です。
ちょっと意外なところでは、カルピスが、しょうが汁にはちみつを加えた希釈タイプの「しょうが湯 はちみつ仕立て」で、「しょうが飲料」市場に参入しました。
その他、日清オイリオグループが、発芽玄米飲料「米姫(まいひめ)しょうが入り」を通販限定での販売を始めたり、タカナシ乳業が、はちみつとしょうがエキスを加えた「LGGはちみつ生姜ヨーグルト」を投入するなど、食品メーカーにとって、いまや「しょうが」は引っ張りだこの人気食材となっています。現代人のためによみがえった、古くて新しい「しょうが」の魅力、再発見といったところでしょうか。節電の冬に、思わぬ“ぬくもり市場”が広がっていたようです。